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本当にあった「囲い込み」のお話
以前にも解説をさせていただきました「囲い込み」がございましたので、私が経験した囲い込みの実体験をお話させていただきます。
すでに売却をスタートしている方は、ご自身の不動産は「囲い込み」をされていないか、参考にしていただければと思います。
囲い込みについてはこちらをご覧ください。
「不動産の「囲い込み」とは?不動産業界に古くからある悪しき慣習を解説」
目次
囲い込みとは?
まず囲い込みについて、今一度確認をしましょう。
囲い込みとは、売却の依頼を受けた不動産会社が自社で買主を見つけるため(両手取引のため)に、他の不動産会社がお客様へ物件の紹介ができないようにする行為を指します。
そのため「囲い込み」をされてしまうと、数少ないお客様にしか情報が行き届かず、結果、安く売られてしまう可能性が高くなります。
囲い込みの実体験
では、ここからは私が経験した囲い込みのお話をさせていただきます。
以前、お取引をさせていただいたお客様より「知り合いが不動産売却を始めたらしいけど、情報が出ているか確認して欲しい」と連絡をいただきました。
私は、レインズ(東日本流通機構)を使って、その物件を調べました。
レインズには登録をされておりましたが、【申込み有】と表示されておりました。しかし、この時点では「申込みは入っていない」というお話をお伺いしておりました。
私は依頼先の不動産会社に問い合わせを行い、物件を自社のお客様に紹介可能か確認を行いました。
以下は電話でのやり取りになります。
私:「ノースウェイプランニングの菅井と申します。物件の確認をよろしいでしょうか。」
相手の不動産会社:「はい、どうぞ。」
私:「中央区〇〇の〇〇万円は、ご紹介可能でしょうか。」
相手の不動産会社:「そちらの物件は、もう売れました。」
私:「え、中央区〇〇の〇〇万円の不動産ですよ?」
相手の不動産会社:「はい、もう売れました。」
私:「分かりました、ありがとうございます、失礼します。」
この時点でOUT!囲い込み確定です。
売主様に上記をお伝えしたところ、申し込みが入った等のことは報告を受けておらず驚かれておりました。「しかも売れたというのはどういうことだ」とお怒りでした。
売主様が依頼先の不動産会社に詳細をお伺いしたところ、買いたいという方がいたので、購入申込みを貰っていませんでしたが、他社には決まったとお伝えしていたようです。
また売主様からよくお話をお伺いすると、「仲介手数料を値引きします」と伝えられていたようで、売主様から受領できる仲介手数料が少なくなるため、囲い込みを行い買主様からも仲介手数料を受領できるようにしていた可能性が高いことが分かりました。
安易に「仲介手数料を値引きします」と言ってくる不動産会社の場合は、買い手からの仲介手数料を受領するために【囲い込み】をする可能性が高いため、その点を十分に理解して依頼するようにしましょう。
まとめ
以上が私が最近経験した「囲い込み」のお話になります。
昨今、囲い込みが問題視され、囲い込みをする不動産会社は少なくなってきましたが、今回のようにまだまだ行っている会社があることをご理解いただき、注意していただければと思います。
絵にかいたような「囲い込み」で、私自身も未だにこのような対応をする不動産会社があるんだなとビックリしつつも怒りを覚えました。
そして不動産会社のイメージが良くならないのは、こういった悪質な不動産会社が存在していることも理由にあるんだなと感じました。
私共のホームページをご確認いただいているお客様は、「囲い込み」には本当にお気を付けいただきたいと思います。