不動産の売却保証・買取保証ってどうなの？売却保証・買取保証を利用する際の注意点！

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昨今、不動産の売却保証や買取保証という言葉をよく目にします。

不動産売却に時間の制約がある方にとっては、「高く売却できるチャンスがある」「安くはなってしまうが、不動産会社が買取ってもらえるなら万一、仲介で売れなかった時のことを考えると安心感がある」というメリットがあります。

しかし、売却保証や買取保証自体が不動産会社の儲かる仕組みとなっている場合が多く、利用することによって売主様が損をしてしまうケースもあります。

今回は、売却保証や買取保証に潜む不動産会社の罠について説明させていただきますので、買取保証をご検討中の方は、是非こちらの記事を読んで不動産会社に騙されないように注意してください。

まず不動産の買取保証とは、不動産会社が「仲介」で一定期間販売をして、もし期間内に売れなかった時に、その不動産会社が売主様と事前に約束した価格で「買取」をするシステムです。

※仲介とは、不動産会社が買いたいという人を探す方法です。
　買取とは、不動産会社が直接買主となる方法です。

期日までにお金を用意しなければいけないといった方にとっては、仲介で高く売却できるチャンスもありますし、期限までに買い手が現れなければ不動産会社が買い手となって、買取ってくれるといった安心感があります。

売却保証・買取保証の最大のデメリットは、買取価格が安いことです。

不動産会社による買取保証額は、一般的に相場価格の7割前後となることが多いです。例えば、相場価格が3,000万円で売れる家があった場合、買取金額の目安は2,100万円前後になってしまいます。

ではなぜ買取価格が相場価格の7割近くになってしまうのか。

それは不動産会社が購入後にリフォームや修繕を行い、再度販売をする時の販売価格を抑えるために、少しでも安く買う必要があるからです。

売却保証・買取保証を利用する際は、買取を行う前の仲介の時に、本気で売却活動をしてくれる不動産会社かを確認することが重要になります。

私が売却保証や買取保証のサービスを行う不動産会社だとすると、以下のように考えます。

「仲介手数料として売却をお手伝いするよりも、自社で購入後にリフォームを行い販売した方が利益を大きく取れるから、自社で買い取れるように仲介の時には積極的に販売を行わないようにしよう。」

では不動産会社は、具体的にどのような方法で売却を阻止するのか。

すぐに売れないように相場より高い金額で仲介をスタートしたり、囲い込みを行って他の不動産会社に紹介をしなかったり、折り込み広告に物件を掲載しなかったり、なるべく仲介で売れないように販売活動を制約します。

これによって不動産会社の思惑通り、期日まで一生懸命に販売活動を行いましたが、売れませんでしたので、最初にお約束した金額で購入しますという末路になります。

売却保証や買取保証という制度を使わなくても、相場より少し安い金額（相場の9割または8割）で売りに出せば、早期に買い手が決まる可能性が高いため、買取保証金額（相場の7割）まで下げなくても仲介で売れる可能性が十分にあります。

また売却保証や買取保証を行っている不動産会社ではなく、買取を専門に行っている不動産会社の方が高い買取金額を提示してくれる可能性があります。

買取を依頼する場合、買取保証を行う不動産会社1社のみだと足元を見られて安い金額を提示されてしまう可能性がありますが、複数の買取専門会社に買取金額の提示をしてもらうことによって、買取保証金額より高く売却できるチャンスが広がります。

売却保証・買取保証について解説させていただきました。上記の注意点を考慮して売却保証や買取保証を利用するかどうか検討してみてください。

最後に私、1個人の意見となりますが、不動産会社の裏側を知っている私だったら、安く買い叩かれる可能性があるこのサービスは、絶対に利用しないと思いました。

不動産会社が提示する買取価格が納得できる価格であれば別ですが、一般の方向けに販売をする仲介で売却できれば、買取価格まで金額を下げなくても売れる可能性が高いです。

もし時間的に制約があるお客様の場合は、まずは信頼できる不動産会社で相場より少し安い金額（相場の9割または8割）で売却活動をスタートし、期日までに売れなければ買取を専門にやっている不動産会社に買取を依頼した方が高く売れる可能性が十分にあると思います。

もし売却保証や買取保証を利用することを迷っているお客様がいらっしゃれば、是非ご相談ください。